
長毛の猫は、毛づくろいだけでは抜け毛を取りきれず、毛玉ができやすいのが悩みどころ。毎日のブラッシングを基本に、汚れやすいお尻まわりや足裏をカットで整えておくと、清潔に過ごせます。
※ご家庭でのお手入れの目安です。皮膚トラブル・強い毛玉・嫌がり方が強い場合は、無理をせずトリミングサロンや動物病院にご相談ください
※画像は一部AIを使用して作成していますので、あくまでイメージとして参考にしてください
対象
・種別:猫
・毛のタイプ:長毛
・主な猫種:ペルシャ、メインクーン、ラグドール、ノルウェージャンフォレストキャット、サイベリアン
・ライフステージ:子猫/成猫/シニア
・やること:毎日のブラッシング、部分カット(お尻まわり・足裏・毛玉)
使うアイテム
・トリムドライ(本体)
・グルーミングブラシ
・ノミ取りコーム
・電動バリカン+コーム(3/6/9/12mm)(3mm)
・クリーンノズル
・ドライヤーヘッド
・肉球アタッチメント
手順
各工程に「子猫・成猫・シニア」それぞれの注意点をまとめています。
0. 慣らし

猫は犬以上に音や風に敏感です。いきなりお手入れを始めず、トリムドライの電源を入れて音を聞かせるところから始めます。吸引・送風は一番弱い段階にし、離れた場所でおやつをあげながら少しずつ距離を縮めます。
- 【子猫】生後2〜3ヶ月ごろからが慣らしのチャンス。音を聞かせる→ブラシを当てる、と数日かけて段階を進め、1回1〜3分で終わらせます。
- 【成猫】猫の気分が落ち着いているとき(食後やくつろいでいるとき)に始めます。しっぽを強く振る・耳を伏せるなどのサインが出たらすぐにやめましょう。
- 【シニア】耳が遠くなって音に驚かないこともある一方、目が見えにくい子は急に触られると驚きます。声をかけ、体に手を添えてから始めます。
1. ブラッシング

グルーミングブラシで、毛の流れに沿って少しずつかき分けながら根元からとかします。抜け毛はそのまま吸い取れます。わきの下・内股・お腹・首まわり(えりまき部分)は毛玉ができやすい場所です。
- 【子猫】子猫の毛は細くやわらかく、とても絡みやすい毛質。毎日1〜2分のブラッシングを習慣にしておくと、成猫になってからのお手入れが楽になります。
- 【成猫】毎日が理想です。毛玉は早めに見つければブラシでほぐせます。換毛期は抜け毛が一気に増えるので念入りに。
- 【シニア】毛づくろいが減るぶん、毛玉ができやすくなります。痩せて骨ばってきた部分はブラシを軽く当て、吸引は弱めに。1回の時間を短くして回数で補います。
2. 毛玉の処理

ブラシでほぐれない毛玉は、電動バリカンをクリーンノズルにつけ、3mmのコーム(3/6/9/12mm)で毛玉の下から刈り取ります。毛玉を引っ張らないよう、根元を指で押さえながら行います。
- 【子猫】子猫のうちは毛玉ができる前のブラッシングが基本。毛玉ができてしまったら、無理をせず動物病院やサロンへ相談しましょう。
- 【成猫】わきの下・内股など皮膚が薄くのびやすい場所は、皮膚を軽くのばしながら刃を寝かせて当てます。大きな毛玉・皮膚に張りついた毛玉はサロンや動物病院へ。
- 【シニア】皮膚がさらに薄く傷つきやすくなっています。小さな毛玉だけにとどめ、大きな毛玉は動物病院で処理してもらうのが安心です。
3. お尻まわりのカット(サニタリーカット)
排泄物がつきやすい肛門まわり・しっぽの付け根の裏側を、3mmのコームで小さく整えます。トイレのあとの汚れがつきにくくなり、清潔を保てます。
- 【子猫】子猫のうちは汚れたときに拭いてあげる程度でOK。カットは成猫になって体が落ち着いてからにしましょう。
- 【成猫】しっぽを軽く持ち上げ、肛門まわりの小さな範囲だけを整えます。猫が嫌がるときは2人で、1人が抱っこして支えると安全です。
- 【シニア】毛づくろいがしにくくなり、お尻まわりが汚れやすくなります。少し広めに整えておくとお手入れが楽に。横向きに寝ている状態でも大丈夫です。
4. 足裏

長毛の猫は肉球の間の毛が伸びやすく、フローリングで滑ったり、猫砂がつきやすくなったりします。肉球アタッチメントで肉球と同じ高さを目安に整えます。
- 【子猫】足先は触られるのを嫌がりやすい場所。今は肉球を軽くさわる練習だけでOKです。
- 【成猫】1回で4本全部やろうとせず、1日1本ずつでもOK。肉球の間は皮膚が柔らかいので、アタッチメントを押し付けず軽く当てます。
- 【シニア】足腰が弱ってくると滑りやすさがケガにつながるので、足裏ケアは特に大切。足を高く持ち上げず、低い位置で行います。
5. シャンプー・ドライ(必要なときだけ)
長毛の猫はお尻まわりの汚れなどで、たまにシャンプーが必要になることもあります。汚れた部分だけを洗う「部分洗い」がおすすめ。タオルでしっかり水気を取ったあと、ドライヤーヘッドを一番弱い風量にして、体から30cm以上離して乾かします。
- 【子猫】子猫は体温が下がりやすいので、全身を濡らすのは避けます。汚れた部分は、ぬらしたタオルで拭いて乾いたタオルで押さえる程度に。
- 【成猫】ドライヤーの音と風を怖がる猫は多いです。慣らしの工程で風に慣れていない場合は、タオルドライを念入りにして、暖かい部屋で自然乾燥させましょう。
- 【シニア】体力を使うので、シャンプーはできるだけ避け、部分的な拭き取りで済ませます。どうしても必要なときは、体調の良い日に短時間で。
6. 仕上げ・お掃除

最後にクリーンノズルで、床やソファについた毛を吸い取って終了。ダストボックスは外して毛を捨て、水洗いできます。
- 【子猫】終わったらたくさん褒めて、おやつで「楽しかった」で終わらせるのが次回につながります。
- 【成猫】お手入れ中に、皮膚の赤み・フケ・かさぶたがないかもあわせて確認します。
- 【シニア】体をさわって、しこりや痩せ具合、毛づやの変化がないかチェック。いつもと違うところがあれば動物病院へ。